機織り作品が舞台へ
こんにちは。大山です。
今日は利用者さんの日中の活動についてご報告しようと思います。
当法人の利用者さんは、各事業所でさまざまな活動をされています。農作業をしたり、お弁当を作ったり、就職を目指して勉強したり。
そのうちのひとつとして、二人の利用者さんが毎週木曜日に機織りをしています。

機織りは当法人の事業所、就労継続支援B型事業所「ふぅえん」の活動のひとつです。
本格的な織機を使った反物のデザインで、ひと巻き500円から1000円の値段で販売しています。
織機の使い方なんて難しそうですし、糸を一本一本織っていく作業は、想像しただけでも根気が必要な時間のかかる作業ですよね。それなのに、おどろくのはこの作業をされている利用者さんが比較的重い障害をお持ちのおふたりなんです。
利用者さんのおひとりは、山口信一(やまぐちしんいち)さん、51歳。
実は目が見ない方なんです。
目が見えないので色を選んでデザインをするのは先生がされるのですが、その先生のアドバイスのもと反物にしていく作業はおひとりで仕上げてしまいます。

もうひと方は前田壽代(まえだひさよ)さん、60歳。
意思の疎通もなかなか難しい知的障害をお持ちの方なのですが、この方の色選びはすばらしく、先生のお墨付きをいただいてるほどで、とても独創的な作品を作られています。


そしてこの機織りを教えてくださっているのが棚機津女先生。今回ご報告したいのは、この棚機先生が美術監督を務められた舞台で、利用者さんの作品を衣装として一部採用していただいたということなんです!
とにかくまず、舞台のパンフレットをご覧ください。

どうでしょう。見るからにすばらしい衣装がたくさん登場しそうな舞台です。この衣装の一部を当法人の利用者さんが手掛けられているなんて感動です!
棚機先生はこれ以外にも、障害者の美術全国大会に利用者さんの作品を出品してくださったり作品展にお声がけしてくださったりして、利用者さんおふたりの作品を世間の方に見ていただける機会をなるべくたくさん作ろうとご尽力くださっています。
舞台パンフレットの先生の紹介はこちら。
先生、いつもお世話になっております。舞台の美術監督をされるような、すごい方なんですね。

作品は衣装の前掛けなどに使われ、観劇に来たお客さまだけでなく、舞台に携わっているスタッフさんにもとても好評だったとお聞きしました。
スタッフさんの何人かは「記念にしたい」と、利用者さんの作品を買い取ってくださったほどです。
パンフレットにはふぅえんの名前も記載していただきました。
こうして当法人の名前が多くの人に見ていただけるというのは、うれしいことですね。
日ごろからすばらしい作品を作られている利用者さんと、その活動を支援してくださっている棚機先生と職員さんのおかげです。

こちらのブログでは、今後もこうした利用者さんの活動や事業所の活動を紹介していこうと思います。
ぜひご覧ください。