矯正展
こんにちは。大山です。
先日3月10日土曜日に、愛知県あま市にある甚目寺で矯正展がありました。
当法人が愛知県から業務委託している愛知県地域生活定着支援センターの職員が行ってきましたので、報告します。

刑務所などの刑事施設では、懲役受刑者さんが更生を目的とした刑務作業を行っていますが、「刑務所作業製品展示即売会(矯正展)」は、そういった刑務作業の重要性や作業の様子などを紹介するとともに、受刑者さんが制作した製品を販売する目的で全国で行われています。
今回の甚目寺での矯正展も、名古屋刑務所と岡崎医療刑務所で主に作られた製品が販売されていました。

こちらは植物の販売。
刑務所では園芸の時間があるらしく、その時間に受刑者さんが作られたそうです。
鉢もかわいいですし、ちょっと飾っておきたくなりますね。
その向こうに見える陶器のお湯呑みも。
サイズ的にはビールを入れたい気分。これから暖かくなってくる今の季節にぴったりです。

広報活動が目的ですので、このような説明パネルもあります。
残念ながら写真が欠けていたため説明の全貌が私にもわかりません。みなさま全国の矯正展に行って、ぜひ説明パネルを読んで下さい。
再犯防止について、刑務作業がどのように受刑者さんに役立っているか書かれています。


甚目寺は地域に開かれた、参拝客のとても多いお寺です。
お天気のいいこともあって、この日は小さなお子様もたくさん来ていたそうです。
小さなお子さんは刑務所がどんなところかまだわからないと思いますが、質のいいものがお値打ちで買えるのが矯正展です。素敵なものが見つかってるといいですね。

さて、今回お話を聞いたのは、愛知県地域生活定着支援センターの職員、丹羽さんです。
丹羽さんは、
「矯正展はとてもいい企画です。刑務所は閉鎖的なイメージがありますし、一般社会とは少し切り離されて考えられがちですが、それがこうして地域に開かれているのはいいことです」
とおっしゃっていました。
「地域にひらかれているのがいいことなんですか? 刑務所を身近に感じてしまっては、犯罪に対しての刑罰として軽い印象になりませんか?」
「犯罪は決して犯してはならないものです。ですが今刑務所にいる受刑者さんたちも、刑を終えれば一人の人として地域の住民になります。その時に受刑者さんを地域の方が温かく迎えてくれればいいなぁと思っています。」
なるほど。
地域生活定着支援センターは、刑務所から出所した方が地域生活で居場所を見つけ、二度と再犯しないように支援するところです。
普段から受刑者さんたちと接し、彼らの話を聞いている丹羽さんらしい感想でした。
刑を務め反省し、二度と過ちを犯さないようにしっかり生きていきたいと思って出所された方を、地域で支援することが再犯防止につながります。
今回の矯正展がその一歩に役に立っていると思います。
「ちなみに、丹羽さんは何か買われたんですか?」
一通りの感想を聞いた後、私が聞いてみたところ、
「ブルースティック! 衣料用洗剤なんですが。これがよく落ちるんです! 時々販売されているので、見つけたら買います!!」
そんなものも販売されているのですね!!